生命保険の基礎知識(2)

生命保険の配当金

 生命保険の配当は、利益を還元するという点では株式会社に配当に近いのですが、異なる点は株式会社の配当はその年度毎に配当が還元されますが、生命保険の場合は一定の期間をおいて、還元されます。


 ある年に急激に保険支払いが生じた場合、保険会社の運営に支障がおきるのを避けるため、数年間留保しているためです。ただし、現実にはほとんどおきていません。


 生命保険の配当金の原資になるのは、「死差益」「利差益」「費差益」です。

 「死差益」とは、その年度に見込んでいた死亡保険金と実際に支払った死亡保険との差額のことです。

 「利差益」とは、その年度に見込んでいた運用益と実際の運用益との差額です、見込んでいた運用益とは、予定利率のことで契約時に決まり、その後変更されることはありません(破たん前の特例以外)。したがって、過去の予定利率が高い保険契約の方が配当は発生しにくくなります。

 「費差益」とは、保険会社の業務経費や人件費など、その年度に見込んでいた経費と実際の経費との差額のことです。


 これらの「死差益」「利差益」「費差益」を原資として配当するわけですが、すべての利益が配当に回るわけではありません。自己資本を高める(経営の体力を高める)ために、内部留保されます。生命保険会社は生命保険会社の破綻がおきた1997年〜2001年頃に比べれば、経営の体力は持ち直してきましたが、まだ十分とは言えません。そのため、利益が出てもその多くが内部留保され、配当が出にくくなっているのです。



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2007年03月15日 17:43